結婚式の晩酌人という重たい役目

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結婚式の晩酌人という重たい役目

結婚式という場において、晩酌人というのは極めて重責を負う重労働職です。
昔の結婚を扱った小説でこんな描写がありました。
ヒロインは考えます、「式ではお色直しその他で忙しく、ろくにご飯を食べる時間もない」ということをです。
そして「残すのはご飯に失礼だけどしょうがない、せめて簡単に食べられるメロンだけでも食べよう。
それが食材と調理人に対する礼儀だ」ということでメロンだけはなんとか食べました。
しかし彼女は見てしまいました、晩酌人はそのメロンすら食べる余裕がなかったのです。
笑いのオブラートに包む手腕はさすが作家といったところですが、ともかくそれだけ大変な仕事なのはおわかりいただけるでしょう。
しかし、結婚式というものを成立させるためには彼らの存在は欠かせません。
その重責を信頼できない人に任せる人がいるでしょうか。
任される方もそうです、それが必要と思うからこそ買って出るのです。
ある意味では、晩酌人もまた結婚式の主役であるのかもしれません。